山田写真館春秋

山口県美祢市美東町の歴史を四代に亘って見てきた写真館の店主による徒然草

自己紹介に代えて②

の続き

デジタルが出て以来写真の業界は落ち込む一方である。

最近某メーカーさんがうちに来て嘆いておられました。

まあ、その通りだな、と思います。

そしてそのメーカーさんがデジカメの業界を牽引しているのですから
皮肉なもんです。

写真業界の衰退がどんなところに出ているのか、
ということは一概には言えないのですが、
往々にして写真関係業種の売上が落ちていると言う点をみても
そういってもいいのでは、と思います。

次々に新しいデジカメの機種が出てむしろ活況の体を見せている、
そして実際によく売れてるじゃないか、
そう思う方もおられるかも知れませんが、
それは結局、商品入れ替えを早くして次々に買い換えさせる
メーカーのあがきのようにしか見せません。

デジカメの価格はどんどん安くなり、
あっという間に値が下がって、
一気に商品の価値は失われてしまいます。

モノへの愛着は薄くなり、
結果としてカメラそのものの価値も下がってしまうのです。

これは、写真自体にも言えることで、
デジカメのおかげで簡単に、大量に画像を残すことが出来るようになりました。

しかし、ショット数が増えるに従って、画像一枚当たりの思い入れは少なくなります。
結果、写真そのものの価値も下がってしまいます。

モノの価値とは何か、と問われると返答が難しいのですが、
その指標の一つとして、
そのモノを産出するのにかかった時間というのが挙げられます。

デジカメはフィルムカメラに比べて
圧倒的に短時間で、安価に画像を得ることが出来ます。

しかし、それは血の通っていない単なるデータです。
写真ではありません。

写真というのはやっぱり印画紙に光学的にプリントされたモノであると、
僕は声を大にして言いたい!

正直な話、デジカメをいくら売ったってそんなに儲けはありません。
○タムラさんでも利益の大部分はプリントであると聞いていますが、
商品を4半期ごとに入れ替えていたのではもうヒィヒィでしょう。

メーカーさんには悪いのですが、
今のデジカメは、売れない→開発→売れない→開発、の悪循環に陥ってませんか?

僕はデジカメは売りますが、
正直、希望的観測は全く出来ませんよ?


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