筋肉少女帯は、多分これを好きだと放言した日には周囲の人から結構
眉をひそめられる類のバンドなのではないかと思います。
うるさいし、歌はアレだし、歌詞もアレだし。
ただ、そう言うのを包括して本当に聴かせることのできるバンドは稀で、
つまり筋肉少女帯はそう言うバンドの一つだと思うのです。
特に歌詞。
ハードロックな、時にメタルな激しいギターにのせて
大槻ケンジの、これをどう表現したらいいのか難しいのですが、
叙情的であると言うよりも叙事的な歌詞が
悩める、あるいは悩みを知らない老若男女の心に
直截にズキューンと音をたてて突き刺さるのです。
大槻ケンジの歌詞は
好きとかキライとかウザイとか辛いとか、
そういう感情が行動として表れてくるのが人間である、
というのをまざまざと思い出させてくれるのですね。
大げさな言い方だけど、
そういうのは泉鏡花の文学などに通じる所があって、
「好きなの、ねえ好きなの、本当に好きなの、好きでたまらないの」
そう口にする人間がいるかと思えば、
それがなにかキモチワルイ行動になって出る人がいる。
まあ前者もたいがいですが、
そういう描写をまあいろんなやり方で表現するわけです。
こういう歌詞を見てると
最近の歌は本当に無意味で無価値な言葉の羅列が多いなと感じてしまいます。
耳アタリが良くてちょっとウィットのきいた歌詞も良いとは思うのですが、
ひとによってはそれがとことん軽薄に聞こえてしまうんです。
嫌悪さえ憶えることがある。
だからむしろ意味の分からない洋楽の方が
音楽を純粋に楽しむには良いと思うこともあるのですが、
歌であるからには歌詞にも心を傾けたい。
そう思わせる楽曲に出会いたいものです。
« ゲームボーイmicro | ホーム | ライカのレンズ!! »
| ホーム |


