山田写真館春秋

山口県美祢市美東町の歴史を四代に亘って見てきた写真館の店主による徒然草

夏休みの自由研究

みなさん、夏休みを満喫していますか。

管理人はしていません。

でもせっかくなので自由研究でもやって
夏休み気分を味わいたいと思いました。

というわけで今日は
「デジカメの色ってマジ信用できない」
の巻。

デジカメの発色ってなんか気に入らない。

そういう人は多いです。
特にフィルムの色になれた人、
年配の方。

一方で
いやいやデジカメの方が色が良いよ?
そう感じている人もいると思います。

デジカメはセンサーから入力された光の情報を
人間に分かりやすいように整列させる道具です。

そしてその作業には意図的な操作が紛れ込みます。
従って天然自然の色を再現することはできません。

その点フィルムでは意図的な操作はありません。
感光粒子の配合如何で画質が大きく変わることを思えば全く意図的ではない
というわけでもないですが。
少なくともカメラからの操作はありません。

しかしデジカメは人間の色認識に合わせて操作するという性質上、
どうしても純粋な色再現はできません。

しかし、そうなるように努力はしているんです。

今日はデジカメが色再現のためにどんな努力をしているのか
研究してみました。

具体的にはデジカメのホワイトバランスってどれくらい効くのか
これを調べてみました。

ホワイトバランスというのは特定の環境下の色の見え方のことで、
もっと言えば、
ある状況下での白の見え方のことです。

どんな状況、
たとえば晴天下でも曇天下でも
蛍光灯の下でもナイトクラブでも白は白として見えなくてはいけません。

しかし実際には光源によって青く見えたり赤く見えたりします。
これを一律白く見える様に調整するのがホワイトバランスを取るという作業です。

デジカメでは一般には自動でこれを調整してくれますが、
無論デジカメが現在の環境を判断してくれているわけではなく、
撮影画像を分析して今は晴れとか雨とかを判断します。

だから写っている物によっては必ずしも
ホワイトバランスが当たるわけではありません。

要するに、それがどれくらい外れるのかを調べようと思ったわけです。

【調べ方】

パソコンのモニターに何色かの単一色背景を表示し、
その手前に被写体を置いてこれを撮影。
それぞれの背景で色の違いを比較する。

【使用したもの】

モニター・・・24インチ。ノングレアで表面が反射しにくい物を使用。
カメラ・・・富士フィルム FINEPIX X100。いわゆる高級コンデジで、センサもAPSサイズ。RAW撮影も可能。

【設定】

ISO感度は400。シャッタースピード1/30、絞り2.8で固定。
フラッシュはたかず、接写モードで撮影。焦点距離は23ミリ。被写体との距離は30センチくらい。
色空間はsRGB。

背景色は18%グレー、白、黒、レッド、グリーン、ブルー、シアン、マゼンタ、イエロー。
それぞれをホワイトバランス設定を変えつつ撮影した。

【環境】

写真館のPCモニター前で撮影。
天井はすべてLEDライトだが、背後に大きなガラスがはってあるので
太陽光の影響が大きいと思われる。

【撮影結果】
背景元画像
チャート
オート
オート
晴天
晴天
曇り
曇り
蛍光灯
蛍光
電球
電球
水中
水中
カスタム
カスタム
RAW
RAW

【考察】

背景色を表示したモニターの前にダンボーを置いて撮影しているので
背景の元画像と撮影結果画像の背景の色とか明るさが変わるのは、
仕方の無いところだと思ってください。

この結果を見ると
やはりホワイトバランスによって顕著に色調の違いが出ているのが分かります。

が、オートとRAW以外は
背景色の不自然さや色かぶりは別にしても、
ダンボー自体の色は安定しているのが分かると思います。

つまり、オートでは背景色によって色調を調整しているということです。

他のホワイトバランスではこちらが設定した通りに色調を均一に補正するので
どの背景色でも同じように色かぶりしてしまいます。

ちなみにこの中でダンボーの色が
一番現物に忠実に再現されているのは水中です。

これは多分この時の写真館の環境光が水中に最も近いということなんでしょう。

そして背景色が一番良く再現されているのはRAWですが、
これは一切調整を加えないモードなのでそうなるのもうなずけます。
ただ、調整はしないはずなのにダンボーの色が微妙に違うのはどういうことなんスかね。

どのモードもグレーとグリーンは全く忠実に再現されていないことも分かります。

カスタムはあらかじめデジカメにグレー色を記憶させて、
それに合わせて色を調整するモードなので、
とりあえずグレーの再現だけは一番です。

これを見る限り、やはりオートが一番そつが無い感じではあります。
背景色の再現という意味ではRAWで撮影が無難な感じでもあります。

結果だけを見るとどれもかなりアヤシイ色再現の様に思えるかもしれませんが、
現実には背景が単一色なんてことはめったに無いのでそれほど不自然なことにはなりません。

これらの画像の色をフォトショップで補正しようとしたのですが、
結果は芳しくありませんでした。

結局のところ一番いいのは撮影するときの環境に合わせて
ホワイトバランスを設定することですね、やはり。

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