山田写真館春秋

山口県美祢市美東町の歴史を四代に亘って見てきた写真館の店主による徒然草

小郡萩道路は美東地区を完膚なきまでに殺す

2月1日。
美東町駅伝大会が開催された。
管理人は美東町大田田津からランナーを応援しながら国道490号を見上げた。
いわゆる小郡萩道路である。

そして思った。
あすこを通過する車の5台のうち1台でも大田に下りてくれたら
もうちょっとは助かるのになあ……。
と。

平成23年5月。
十文字から絵堂に抜ける道路が開通した。

これは美東地区にとっては実質上の死刑宣告だった。

なにしろ高速道路を出て、美東町大田地区を経ることなく絵堂に抜けられる。
そして将来的には萩に直通する事になっている。

そして
美東地区に住む10人のうち10人が
道の駅みとうは大打撃をこうむると予想していたが、
それは正に的中した。

トイレ休憩のバスは激減し、
一般客も高速から直に萩へと向かう様になった。

当然道の駅みとうに立ち寄るお客さんは減り、
道の駅は事実上立ち行かない状態になってしまった。

それまでのやり方では立ち行かないので商品を減らし、人員を減らし、
涙ぐましい企業努力によって青息吐息の状態で営業している。

しかしそれでは資金の増加が見込めないので、
更なる集客のための事業に踏み込めず
どんどん縮小を重ねて、
今負のスパイラルに陥っている。

加えて、誰の思惑なのかまったくわからないが、
無軌道な道の駅計画によって客は分散してしまい、
来客数の減少は待ったなしである。

まさになぶり殺しの状態である。

道の駅に関わっている経営者は自分の給料は出ず、
かえって自己の私財を投じてなんとか経営をつないでいる状態である。

そんな状態で誰が道の駅を盛り上げようなどと言い出すものか。
明日の支払いすらもままならないのに。
いや、大げさでなく己の食い扶持すらないのだ。

今の行政は資本主義の悪霊に憑依されモロク(*)になっている状態である。
我が子を食らうクロノスでも良い。
(*この意味がわからないものはトインビーを読め)

拡大の為に生贄を要求する神となっている。

道の駅を量産し、
経営を丸投げして、
資金繰りが怪しくなってきたらまた新しい道の駅を作って客の目を逸らし、
一方ではその道の駅は放擲して淘汰するに任せている。

淘汰といえばダーウィン的ですごく知的に聞こえるかもしれないが、
要するにマッチポンプで泥縄、
臭い物には蓋をせよ、ということである。

既存の道の駅をもっと盛り上げるやり方を考えるという方向はなかったのか。

特に道の駅みとうは完全に世間から忘れさせるための具体的な装置を
行政の力づくによって作り上げられ、
もはや道の駅のゾンビとなりつつある。

資金の補助募集はしてますよ。
応募しないほうが悪い。

とこう言う者もあるだろう。

後払いのすずめの涙みたいな補助に応募する意味がさっぱり分からん。

補助を受けるために借金をして、
支払った後に
じゃあ半分くらいは補助します、という具合である。

こう言うやりかだではそもそも資金があることが前提なので
何の補助金やら訳が分からない。

ので、しり込みして応募できませんごめんなさい。

もう半分くらいは手遅れだが、
無軌道な道の駅事業はやめにしたらいい。

最近できた道の駅はことごとく訪問してみたが、
きっと同じ徹をたどることになるなと思わざるをえない。

某所に関しては二度と行きたくないとさえ思った。
行った自分の愚かさを呪いさえした程だ。
わざわざ友人を巻き込んで、車の運転すらしてくれたその友人に申し訳なくて
輾転反側したくらいだ。

近年の道の駅はなまじ規模が大きくなってるので
遠くない未来に恐ろしいことになるのは目に見えている。

そしたらまた新しい道の駅を作って、
既存のはポイ捨てするのでしょう。

そんなことはしていません、
と言うなら管理人はこう言いたい。

「先ず隗より始めよ」

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する